クローゼットのハンガー収納実例|そろえるだけで見違えるコーデ術

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クローゼットのハンガー収納実例|そろえるだけで見違えるコーデ術

朝、クローゼットを開けて、今日着る服を選ぶ。

その何気ない時間が、なんだか毎日少しだけ憂うつに感じられる。
服はたくさんあるはずなのに、着たいものが見つからない。
気づけば、いつも同じような組み合わせばかり選んでいる。

そんな経験は、ありませんか。

その原因は、服の数や、コーディネートのセンスにあるとは限りません。
実は、クローゼットの「見え方」に、理由が隠れていることがあります。

服が見渡せていないと、持っている服を活かしきれず、コーディネートの幅も自然と狭くなってしまうのです。

そして、その「見え方」を左右しているのが、ほかでもないハンガーです。

今日は、ハンガーを「そろえる」ことで、クローゼットが見違え、毎朝のコーディネートがぐっと楽になる。そんな収納の工夫を、実例のイメージとともにご紹介します。

特別な収納テクニックは必要ありません。
少し視点を変えるだけで、いつものクローゼットが、装いを助けてくれる場所に変わっていきます。

目次

ハンガーを揃えると、なぜ服が選びやすくなるのか

「ハンガーを揃えると良い」という話は、収納の文脈でよく耳にします。

見た目がすっきりする、統一感が出る。
たしかにその通りなのですが、実は、揃えることの効果は「見た目」だけにとどまりません。

ハンガーを揃えることは、毎朝のコーディネートそのものを助けてくれるのです。

その理由は、大きく2つあります。

ひとつめは、服が「見渡せる」ようになること。

バラバラのハンガーが並んだクローゼットでは、ハンガーの厚みや形が不揃いなために、服と服のあいだの間隔もバラバラになります。
すると、視線がスムーズに流れず、どんな服を持っているのかが、ひと目では把握しにくくなります。

同じハンガーで揃えると、服が等間隔で並び、肩のラインも一定になります。
クローゼットを開けた瞬間に、持っている服の全体像が「見渡せる」ようになるのです。

見渡せると、選べる。
選べると、コーディネートの幅が広がる。

この連鎖が、毎朝の服選びを軽やかにしてくれます。

ふたつめは、服が「主役」になること。

ハンガーがバラバラだと、視界に入るのは服よりも先に、ハンガーの雑多な印象です。
色も形も違うハンガーが、無意識のうちに「ノイズ」となって、服の魅力を隠してしまいます。

ハンガーを揃えると、そのノイズが消え、視界に入るのは服そのものだけになります。
一着一着の色や形が、ちゃんと目に届くようになり、「この服、こんな色だったな」と改めて気づくことも増えていきます。

揃いのハンガーを選ぶときは、スリムなノンスリップタイプか、ナチュラルな木製タイプが定番です。

スリムタイプは、省スペースで枚数を掛けられるうえ、肩のラインもすっきり見えます。
木製タイプは、ぬくもりのある見た目で、クローゼット全体を上質な雰囲気にまとめてくれます。

どちらを選ぶ場合も、大切なのは「家じゅうのハンガーを、できるだけ一種類に統一する」こと。

その一歩が、クローゼットを「見違える場所」へと変える出発点になります。

なお、ハンガーの種類や本数そのものを見直して収納量を増やす工夫は、 「クローゼットが2倍使える、ハンガー収納術6つ」 でご紹介しています。

色で揃える ―― クローゼットを「見える化」する

色で揃える ―― クローゼットを「見える化」する
色で揃える ―― クローゼットを「見える化」する

ハンガーを統一したら、次に意識したいのが「服の並べ方」です。
なかでも、もっとも効果を感じやすいのが「色で揃える」という方法です。

クローゼットの中で、服を色ごとにグラデーションで並べてみる。
白から始まって、ベージュ、グレー、ブラウン、そして濃い色へ。

たったそれだけで、クローゼットの中は驚くほど整然として見えます。

色で並べることには、見た目の美しさ以上のメリットがあります。

それは、自分の持っている服の「色の傾向」がひと目でわかるようになること。

「白系のトップスばかり持っていたんだ」
「意外と、この色の服が多いな」
「この色は、一着しかないんだ」

そんな発見が、クローゼットを開けるたびに得られるようになります。

自分の服の傾向がわかると、コーディネートの計画が立てやすくなります。
新しい服を買うときにも、「持っている色」と「足りない色」が見えているので、手持ちと合わせやすい一着を選べるようになります。

いわば、色で並べることは、クローゼットを「見える化」する作業です。

色の並びを作るときは、明るい色を左、暗い色を右に置くのが定番です。

窓から光が入る向きに合わせて、明るい色を光の入る側に置くと、クローゼット全体が自然な明るさのグラデーションになり、より見やすくなります。

もし、色で揃えるのが難しいと感じたら、まずは「トップスだけ」「羽織りものだけ」と、範囲を区切って始めてみてください。

一部だけでも色が整うと、その心地よさが実感でき、少しずつ範囲を広げていきたくなるはずです。

高さを揃える ―― 視線が通ると、服が見渡せる

ハンガーを揃え、色を揃えたら、もうひとつ意識したいのが「高さ」です。

クローゼットの中で、服の裾の位置がバラバラだと、視界に凹凸が生まれ、なんとなく雑然とした印象になります。

一方で、服の「肩の位置」や「裾の位置」がある程度そろっていると、視線がすっと横に流れるようになり、全体が見渡しやすくなります。

同じハンガーを使っていれば、肩の位置は自然とそろいます。
これが、揃いのハンガーを使うもうひとつの効果です。

そのうえで、裾の位置も意識してみましょう。

丈の長いワンピースやコートは、クローゼットの端にまとめる。
丈の短いトップスは、まとめて並べる。

そうやって「丈の近いもの同士」をゾーンでまとめると、裾のラインがそろい、クローゼットの中に規則的なリズムが生まれます。

裾のそろったクローゼットは、見た目に美しいだけでなく、下部にできた空間も把握しやすくなります。

丈の短い服の下には、余白が生まれます。
その空間に、引き出しやかごを置いて、小物やバッグの収納に活用することもできます。

高さを意識することは、クローゼットを「立体的に使う」ことにもつながっていきます。

視線が通るクローゼットは、それだけで、毎朝の服選びを気持ちよくしてくれます。

アイテム別にゾーンを作る ―― コーデが組みやすくなる配置

色と高さが整ってきたら、次は「アイテムごとのまとまり」を意識してみましょう。

トップス、ボトムス、羽織りもの、ワンピース。
種類の違う服が入り混じって並んでいると、コーディネートを組むときに、視線があちこちに飛んでしまいます。

そこで、同じ種類の服を、ゾーンごとにまとめて掛けるのがおすすめです。

たとえば、クローゼットを左から順に、こんなふうに区切ってみます。

  • 左端:羽織りもの(カーディガン、ジャケット)
  • 中央:トップス(ブラウス、シャツ、ニット)
  • 右寄り:ボトムス(スカート、パンツ)
  • 右端:ワンピース(丈の長いもの)

このように、「着る順番」や「重ねる順番」に近い並びにしておくと、コーディネートが驚くほど組みやすくなります。

朝、まずトップスを選び、視線を右にずらしてボトムスを合わせ、必要なら左の羽織りものを取る。
その一連の流れが、クローゼットの中の「並び」と一致していると、服を選ぶ動作そのものが、コーディネートを組む動作になります。

ゾーン分けには、もうひとつ良いことがあります。

それは、「コーディネートの偏り」に気づけることです。

トップスのゾーンばかりが充実していて、ボトムスが少ない。
羽織りものが同じような色ばかり。

そうした偏りが見えてくると、次に買い足すべきアイテムが、自然とわかるようになります。

ゾーンとゾーンのあいだに、少しだけ余白を空けておくと、境界がよりはっきりして、服が探しやすくなります。

自分の「装いの地図」を、クローゼットの中に描いていく。
そんな感覚で、アイテムの配置を考えてみてください。

「見せる服」と「休ませる服」を分ける

クローゼットの中のすべての服が、いつも「現役」とは限りません。

季節が過ぎて、しばらく出番のない服。
気に入っているけれど、今の時期には着られない服。

こうした服も一緒に並んでいると、クローゼットは常に窮屈で、今着られる服が探しにくくなってしまいます。

そこで意識したいのが、「見せる服」と「休ませる服」を分けることです。

今の季節に着る服は、取り出しやすい中央の、目線の高さのゾーンへ。
今は着ない服は、クローゼットの端や、上段、あるいは別の収納スペースへ。

こうして「今、活躍する服」だけを一軍として手前に集めると、毎朝向き合う選択肢がぐっと絞られ、服選びが速く、楽になります。

「休ませる服」は、不織布カバーをかけて、クローゼットの端にまとめておくと、ほこりや型崩れからも守れます。

休ませる服の置き場所づくりについては、 「クローゼットの仕切り収納|スペースを区切って使いきる工夫」 が参考になるかもしれません。

季節が変わるタイミングで、一軍と休ませる服を入れ替える。
これは、以前にご紹介した「季節ごとのローテーション」とも通じる考え方です。

「見せる服」を絞ることは、服を減らすことではありません。

今の自分に必要な服を、はっきりさせること。
それが、日々のコーディネートを、軽やかにしてくれます。

余白がコーデを助ける ―― 詰め込まないという選択

余白がコーデを助ける ―― 詰め込まないという選択
余白がコーデを助ける ―― 詰め込まないという選択

ここまで、ハンガーを揃え、色を揃え、高さを揃え、ゾーンを分け、一軍を絞る。
そんなふうに、クローゼットを整える工夫をご紹介してきました。

最後にお伝えしたいのは、それらすべてを支える、いちばん大切な土台のお話です。

それは、「余白を残す」ということ。

どれだけ丁寧にハンガーを揃えても、どれだけ美しく色を並べても、クローゼットにぎゅうぎゅうに服が詰まっていると、そのすべてが台無しになってしまいます。

服と服が押し合っていると、一着を取り出すたびに、隣の服が一緒に動いてしまう。
シワにもなりやすく、掛け戻すのも億劫になる。
そして何より、視線が詰まって、服が見渡せなくなります。

コーディネートを助けてくれるクローゼットには、いつも適度な「余白」があります。

ハンガーとハンガーのあいだに、少しの隙間。
服をすっと取り出して、すっと戻せるだけの、ゆとり。

目安としては、掛けられる量の8割ほどにとどめておくと、ちょうどいいゆとりが生まれます。

余白があるクローゼットは、一着一着がのびのびと呼吸しているように見えます。
そして、その余白のなかでこそ、服はいちばん美しく、選びやすくなります。

余白は、何もない空間ではありません。

それは、服を引き立て、コーディネートを助けてくれる、大切な「働き手」なのです。

詰め込まないという選択が、結果として、いちばん装いを豊かにしてくれる。
そんな逆説が、クローゼットにはあるのかもしれません。

おわりに

クローゼットのハンガー収納で、毎朝のコーディネートを楽にする工夫を、6つご紹介してきました。

ハンガーを揃える、色で揃える、高さを揃える、ゾーンを作る、一軍を絞る、余白を残す。
どれも、特別な道具や、大がかりな模様替えは必要ありません。

なかでも、いちばん手軽で効果が大きいのは、やはり「ハンガーを揃える」ことです。

家じゅうのハンガーを、一種類に統一してみる。
たったそれだけで、クローゼットの見え方が変わり、服が見渡せるようになり、毎朝の服選びが少しずつ楽になっていきます。

クローゼットは、ただ服をしまう場所ではありません。
毎朝、自分の装いと向き合い、その日の気分を決める、小さな舞台のような場所です。

その舞台が整っていると、装う時間そのものが、少しだけ楽しみに変わっていきます。

すべてを一度に整える必要はありません。

まずは、ハンガーを一種類そろえるところから。
そんな小さな一歩が、あなたのクローゼットを、見違える場所に変えてくれるはずです。

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この記事を書いた人

都心近郊のマンションで、在宅ワーク中心に暮らしています。
震災やコロナ禍をきっかけに、暮らしと備えを見直す日々をCoconに綴っています。
完璧を目指さず、ほどよく整えて、ゆるやかに守る。
そんな小さな工夫を、ゆっくり書いていく予定です。

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