子どもがいる家庭の防災、最初に揃えたい5アイテム

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子どもがいる家庭の防災、最初に揃えたい5アイテム | Cocon

防災のことを考えるとき、子どものいるご家庭ではいつも、ひとつ大きな前提が加わります。

それは、「自分のことだけでは済まない」ということ。
大人だけならどうにかなる場面でも、子どもがいると、とたんに難しくなることがたくさんあります。

抱っこしながら避難する重さ、ぐずる子をなだめながらの夜、いつもの食事が出せないときの戸惑い。
そうした場面を少しでも穏やかに過ごすために、子どものいる家庭ならではの備えがあります。

完璧に揃える必要はありません。

ただ、家族の構成に合わせて「これは家にあったほうがいい」と感じるものを、少しずつ手元に集めていく。
それだけで、いざというときの心強さは、ずいぶんと変わります。

今日は、子どものいる家庭で「最初に揃えたい」防災の基本アイテムを5つご紹介します。
乳幼児から小学生まで、それぞれの年齢に合わせた補足も加えながら、お伝えしていきます。

目次

子ども用防災ずきん・ヘルメット ―― 小さな頭を守る

子ども用防災ずきん・ヘルメット ―― 小さな頭を守る
子ども用防災ずきん・ヘルメット ―― 小さな頭を守る

地震や落下物から身を守るうえで、いちばん大切なのは「頭を守る」ことです。

大人と違って、子どもの頭は体に対して比較的大きく、転びやすかったり、揺れの中でバランスを崩しやすかったりします。
落下物への対応も、咄嗟の判断ができないことが多いものです。

そこで備えておきたいのが、子ども用の防災ずきん、またはヘルメットです。

幼児〜小学校低学年のお子さんには、防災ずきんが扱いやすいです。

軽くて柔らかく、頭にかぶせるだけで使えるので、咄嗟の場面でもすぐに装着できます。
座布団としても使えるタイプなら、避難所での休憩時にも役立ちます。

小学校中学年〜高学年のお子さんには、折りたたみヘルメットもおすすめです。

しっかりとした衝撃吸収力があり、自転車のヘルメットを兼ねて使うこともできます。
コンパクトに収納できるタイプなら、防災リュックや玄関に置いてもかさばりません。

選ぶときに見ておきたいのは、サイズが合っているかです。

子どもは成長が早いので、1〜2年に一度はサイズを見直すようにします。
学校で防災ずきんを使っているお子さんも、家用に1つ用意しておくと、家でも避難所への移動時にも安心です。

頭を守る備えがひとつあるだけで、親としての気持ちはずいぶんと落ち着くものです。

子どもを守るためには、持ち物の備えだけでなく、住まいそのものの 安全も大切です。
家具の転倒対策など住まいの備えは「家族を守る、 住まいの防災・防犯の基本」にまとめています。

子ども用着替え・下着 ―― 汚れと冷えに備える

子どもは、想像以上に服を汚します。

普段の生活でも、食べこぼしや泥遊びで一日に何度も着替えることがあります。
災害時のように水が自由に使えない状況では、その積み重ねがそのままストレスになってしまいます。

避難中に転んでズボンが濡れる。寒さで手を温めようとして、上着の袖が汚れる。
おやつをこぼして、いつのまにか服がベタベタになる。

そんなときに頼りになるのが、子ども用の着替えと下着の予備です。
防災リュックには、最低でも1〜2日分の着替えを入れておくのがおすすめです。

肌着・下着・上下の服・靴下、それぞれを1〜2セット。
ジッパー付きの保存袋にまとめておくと、汚れた服と新しい服を分けやすく、衛生面でも安心です。

【年齢別の補足】

  • 乳幼児:成長がとても早いので、半年に一度はサイズを確認します。汚れたときの拭き取りやすさを考えて、肌触りのやさしい素材を選ぶと、肌のトラブルも避けやすくなります。
  • 幼児〜小学校低学年:汗かきの年齢でもあるため、吸湿性のある素材を中心に。汚れが目立ちにくい色を選ぶと、何度か着回しできることもあります。
  • 小学生以上:本人の好みも出てくる年齢なので、防災用には「普段着の中で動きやすいもの」を選んで予備に回しておくと、抵抗感なく着てもらえます。

衣類は、季節で必要なものが変わります。

夏なら涼しさ、冬なら防寒。 衣替えのタイミングで防災リュックを開け、季節に合った着替えに入れ替えるだけで、備えはぐっと現実的なものになります。

汚れと冷えから子どもを守ることは、親の心の負担を軽くする備えでもあります。

おむつ・衛生用品 ―― 年齢に応じた衛生面の備え

子どもの衛生用品は、年齢によって必要なものが大きく変わります。

乳幼児期は、おむつとおしりふきが命綱のような存在。
小学生になれば、ハンカチや絆創膏、女の子であれば年長になると生理用品も視野に入ってきます。

大切なのは、今のお子さんに合った衛生用品を、必要な分だけ備えておくことです。

乳幼児がいるご家庭では、おむつ・おしりふきは最重要アイテムです。

備える量の目安は、お子さんが普段使っている量の3日〜1週間分
おむつはサイズアウトすると一気に使えなくなるため、ストックしすぎず、こまめに入れ替えながら備えるのがおすすめです。

【年齢別の補足】

  • 乳幼児(0〜2歳):おむつ・おしりふき・ベビー用ウェットティッシュ。粉ミルクや離乳食を使っているご家庭は、それも含めて備えます。
  • 幼児(3〜5歳):おむつが外れていても、災害時の不安や環境変化でおねしょをすることがあります。夜用のおむつや吸水パッドを念のため数枚入れておくと安心です。
  • 小学生(6歳以上):絆創膏や常備薬、ハンカチ、ティッシュなど、自分で使える衛生用品を中心に。女の子は、年長になってきたら生理用品も少しずつ意識します。

衛生面の備えは、年齢が変わるたびに見直す必要があります。

衣替えと一緒に、防災リュックの中身もチェックする習慣をつけておくと、サイズアウトや使えなくなる事態を防げます。

子どもの「いま」に合わせた衛生の備えが、災害時の暮らしを支えてくれます。

食べ慣れた食料・飲み物 ―― 慣れた味で安心感を

食べ慣れた食料・飲み物 ―― 慣れた味で安心感を
食べ慣れた食料・飲み物 ―― 慣れた味で安心感を

災害時の食事は、ただお腹を満たすためだけのものではありません。
不安なときに、慣れた味のものを口にする。 それだけで、子どもの気持ちはふっと落ち着くことがあります。

「食べ慣れているかどうか」というのは、子どもの防災を考えるうえで、想像以上に大切な視点です。

長期保存できる非常食や、栄養価の高い災害用ビスケット。
たしかに頼りになりますが、子どもがその味に慣れていなければ、いざというときに食が進まないことがあります。

そこで意識したいのが、「普段から食べているものを、少し多めに備える」という考え方です。

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レトルトのカレーや丼の素、お子様向けのパスタソース、ふりかけ、お菓子、スープ。

普段の食卓やおやつに登場するものを、少しだけ多めに置いておく。
それが、子どもにとってのいちばんの非常食になります。

【年齢別の補足】

  • 乳幼児(0〜2歳):粉ミルク・液体ミルク・ベビーフードを、普段使っている銘柄でストック。月齢に合ったものを定期的に入れ替えます。
  • 幼児(3〜5歳):好きなレトルト食品やお菓子、パウチタイプのゼリー飲料など。咀嚼の練習中の子は、固さにも気を配ります。
  • 小学生以上:保存できるパン、シリアル、好きなインスタント食品、お気に入りのお菓子。本人と一緒に「これ、入れておこうか」と相談しながら選ぶと、防災への関心も自然と育ちます。

飲み物も、普段から飲み慣れているものを意識します。

水だけでは飲みにくいお子さんには、お気に入りの紙パックのジュースや麦茶を数本。
糖分や水分の補給だけでなく、心理的な安心にもつながります。

食料の備えは、ローリングストックの考え方で進めるのがおすすめです。

普段から少し多めに買い、食べた分を補充していく。
この流れができれば、賞味期限切れの心配もなく、自然に備えが続いていきます。

慣れた味を備えることは、災害時に「いつもの暮らし」をほんの少しでも残すための工夫です。

お気に入りのおもちゃ・絵本 ―― 心の支えになるもの

最後にお伝えしたいのは、防災リストにはあまり書かれない、けれど親にとっては忘れたくない備えのお話です。

それは、お子さんのお気に入りのおもちゃや絵本を、ひとつ用意しておくこと。

災害時、避難所や慣れない場所での生活は、子どもにとって想像以上に大きなストレスになります。
いつもの寝室ではない、いつものベッドではない、いつもの音もない。

そんなとき、いつも一緒のぬいぐるみがそばにあるだけで、子どもの心は不思議とほどけていくものです。

【年齢別の補足】

  • 乳幼児:いつものおしゃぶり、お気に入りのタオル、小さなぬいぐるみ。寝るときに必要なものは、防災リュックの中に予備を入れておくと安心です。
  • 幼児:好きな絵本を1〜2冊。お気に入りのキャラクターのおもちゃや、小さなブロック。場所を取らないものを選びます。
  • 小学生:好きな本、トランプやカードゲーム、塗り絵と色鉛筆。本人と相談しながら、「もしものときに持っていきたいもの」を一緒に決めるのもおすすめです。

おもちゃや絵本は、防災リュックに入れずに、「すぐ持ち出せる別の小さなバッグ」にまとめておく方法もあります。
子どもがそのバッグを「自分のもの」として認識できると、避難時にも自分で持って動けるようになります。

防災というと、つい食料や水のような実用的なものに目が行きがちです。
けれど、子どもにとっての防災は、心の安全も含めて整えていくもの。

お気に入りのものがそばにある。
それだけで、不安な夜を乗り越えられる力が、子どもには宿ります。

おわりに

子どものいる家庭で、最初に揃えたい防災の基本アイテムを5つご紹介してきました。

防災ずきん・ヘルメット、着替え・下着、おむつ・衛生用品、食べ慣れた食料・飲み物、お気に入りのおもちゃ・絵本。
すべてを完璧に揃えなくてもかまいません。

ご自身のお子さんの年齢や性格を思い浮かべながら、「うちならまずこれから」と思えるものを、ひとつずつ手に取ってみてください。

子どもの防災は、大人だけの備えとは少し違って、「安心」という目に見えないものを、いかに守るかが大切になります。

頭を守る、肌を守る、衛生を守る、味の安心を守る、心の安心を守る。
5つのアイテムは、それぞれが子どもの「安心」を支える、5つの柱のようなものです。

完璧な親でなくて大丈夫です。
今日できる小さな備えが、いつかご家族にとっての大きな支えになるかもしれません。

ゆるやかに、ご家族の暮らしに合わせて。 お子さんの「いま」に寄り添う備えを、少しずつ整えていけたらと思います。

子ども用の備えは、家族全員の防災リュックの一部です。
基本の必需品 リストとあわせて整えたい方は「防災リュックの中身、何を入れる? 必需品リスト完全版」も参考にしてみてください。

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この記事を書いた人

都心近郊のマンションで、在宅ワーク中心に暮らしています。
震災やコロナ禍をきっかけに、暮らしと備えを見直す日々をCoconに綴っています。
完璧を目指さず、ほどよく整えて、ゆるやかに守る。
そんな小さな工夫を、ゆっくり書いていく予定です。

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