ローリングストック、無理なく続く5つのコツ

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ローリングストック、無理なく続く5つのコツ | Cocon

防災のために、食料を備蓄しておきたい。

そう思って一度はパントリーを整えたものの、気づけば賞味期限が切れていた。非常食を買い込んだまま、開封せずに何年も経ってしまった。 ローリングストックを始めたけれど、続かなかった。

そんな経験のある方は、決して少なくないと思います。

ローリングストックは、シンプルに言えば「普段から少し多めに食べ物を買い、食べた分を補充していく」という備え方です。

理屈はわかっていても、実際に続けるとなると、思っている以上に難しい。
多くの方が一度はつまずく備え方でもあります。

でも、ご安心ください。

続かなかったのは、あなたの意志が弱いからではありません。
ローリングストックの「始め方」と「続け方」に、少しコツがあるだけなのです。

今日は、ローリングストックを無理なく続けるための、5つのコツをご紹介します。

完璧を目指さず、ゆるやかに。 ご自身の暮らしに合いそうなコツから、ひとつずつ試してみてください。

目次

「いつもの食卓に置く」 ―― 防災食ではなく日常食として捉える

ローリングストックが続かない最大の理由は、備蓄品を「特別なもの」として扱ってしまうことです。

非常食コーナーに並ぶ専用の保存食、5年保存のパン、災害用のクッキー。
こうしたものは、いざというときに頼りになる一方で、普段の食卓には登場しにくく、結果的に「食べないまま期限切れ」になりがちです。

そこで意識したいのが、「いつもの食卓に置く」という考え方です。

ローリングストックの基本は、特別な備蓄品ではなく、普段から食べているもので備えること。

たとえば、

  • レトルトのご飯
  • インスタントみそ汁・スープ
  • パスタソース
  • カレーやシチューのレトルト
  • 缶詰(ツナ・サバ・コーン・トマト缶など)
  • 乾麺・パスタ

こうしたアイテムは、普段の食卓でも自然に使えるものばかりです。

「特別なときに食べるもの」ではなく、「いつもよりちょっと多めに買っておくもの」という感覚で揃えると、ローリングストックは一気に身近になります。

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選ぶときの目安は、普段から好んで食べているメーカーや種類を選ぶこと。

「災害用だから」と慣れない味のものを買い込んでも、結局食べる機会が訪れません。
お気に入りの味を少し多めに置いておく。それが、無理なく続くローリングストックの第一歩です。

「3日分から始める」 ―― 完璧を目指さず、小さく始める

「3日分から始める」 ―― 完璧を目指さず、小さく始める
「3日分から始める」 ―― 完璧を目指さず、小さく始める

ローリングストックを始めようとすると、「7日分は備える」「家族の人数分×1週間は最低限」といった情報が、たくさん目に入ってきます。

たしかに、できれば1週間分あったほうが安心です。
けれど、いきなり7日分を揃えようとすると、買い物の量も金額も負担が大きくなり、途中で力尽きてしまいがちです。

そこでおすすめしたいのが、「3日分から始める」という考え方です。
3日分なら、必要な量は意外と少なく、現実的な数字に感じられます。

たとえば、ひとり1日3食として、

  • 主食(レトルトご飯・パスタなど):9食分
  • 副菜・おかず(缶詰・レトルト):9食分
  • 飲料水:1日3リットル × 3日 = 9リットル

これくらいの量なら、普段のお買い物のついでに少しずつ揃えていけます。

保存水は、ローリングストックの中でも特に最初に揃えたいアイテムです。

長期保存タイプ(5年・7年保存)を選ぶこともできますが、市販のミネラルウォーターでも、定期的に入れ替えればローリングストックとして十分に機能します。

3日分の備えが整ったら、少しずつ「次は5日分」「いずれは7日分」と段階的に増やしていく。
最初から完璧を目指さないことが、続けるための何よりのコツです。

「3日分なら、今すぐにでも始められる」という感覚を持つだけで、ローリングストックはぐっと身近なものに変わります。

「小さく始める」という意味では、防災グッズも100均で手軽に揃える ところからで十分です。
100均で揃える、最低限の防災グッズ8選」も 参考にしてみてください。

「家族が好きなものを選ぶ」 ―― 食べ続けられるラインナップ

備蓄食品を選ぶときに、つい「栄養価が高いか」「長く保存できるか」といった指標で選んでしまいがちです。

もちろん、それも大切な視点です。
けれど、ローリングストックを続けるうえで、もっと大切なことがあります。

それは、家族が好きなもの・喜んで食べるものを選ぶことです。

どれだけ栄養価が高くても、賞味期限が長くても、家族が食べたがらないものは、ローリングストックの輪から外れていきます。

逆に、家族の好物であれば、「そろそろ食べておこうか」と自然と消費が進み、新しいものを買い足すサイクルがスムーズに回ります。

たとえば、

  • 子どもが好きなコーンスープのインスタント
  • ご主人が好きな辛口のカレー
  • お子さんが喜ぶフルーツの缶詰
  • 家族みんなが好きなツナ缶やサバ缶

サバ缶やツナ缶は、調理の手間が少なく、そのまま食べてもサラダやパスタにアレンジしてもよく合います。
普段の食卓にも登場しやすく、ローリングストックの優等生のような存在です。

選ぶときに見ておきたいのは、いつものスーパーで買えるかどうかです。

特殊なルートでしか手に入らないものは、買い足すのが億劫になりがちです。
日常の買い物の延長で揃えられるものを中心にすると、無理なく続けられます。

「家族が喜ぶ味」を備えるという視点は、ローリングストックを「義務」から「楽しみ」に変えてくれる、小さな魔法です。

「同じ場所にまとめる」 ―― 在庫が一目でわかる仕組み

「同じ場所にまとめる」 ―― 在庫が一目でわかる仕組み
「同じ場所にまとめる」 ―― 在庫が一目でわかる仕組み

ローリングストックがうまく回らない原因のひとつに、「今、家に何があるかわからない」という状態があります。

カップ麺はキッチンの棚に。缶詰はシンク下に。 保存水は玄関に。 レトルト食品はパントリーに。
家のあちこちに分散していると、次に何を買い足せばいいのかが見えなくなり、結果として備蓄全体の管理が曖昧になってしまいます。

そこで取り入れたいのが、「同じ場所にまとめる」という工夫です。

備蓄品を一箇所に集約すると、

  • 家にある量が一目でわかる
  • 賞味期限の確認がラクになる
  • 買い足しのタイミングを逃しにくい
  • 家族の誰が見ても、状況を把握できる

という、4つの良いことが起こります。

集約する場所は、キッチンに近いパントリーや棚の一角がおすすめです。
調理の動線上にあると、普段の食事作りで自然に手に取れるため、消費が滞りません。

ファイルボックスや浅型のかごを使って、種類ごとにまとめておくのも有効です。
「ご飯類」「スープ類」「缶詰類」「水類」と分けておけば、何が減っているか、何を補充すべきかが視覚的に伝わります。

ちなみに、食料だけでなく、ティッシュ・トイレットペーパー・洗剤・乾電池などの日用品も、同じくローリングストックの対象です。

これらも食料と同じく、「ひとつの場所にまとめる」「減ってきたら買い足す」という流れで管理すると、防災の視点が暮らし全体に広がっていきます。

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日用品は使う頻度が高いため、自然と回転していきます。あえて「備蓄」と意識せずとも、いつもより少し多めにストックする習慣をつけるだけで、災害時の備えになります。

「在庫が見える」という、たったそれだけのことが、ローリングストックを長く続ける支えになります。

「年に2回、見直す日を決める」 ―― ルーティン化で忘れない

ローリングストックの最後のコツは、「見直す日を決める」ことです。

普段の生活の中で消費していくのが基本のローリングストックですが、それでも年に1〜2回、全体を見渡してチェックする時間が必要になります。

なぜなら、

  • 食べる頻度が減っているものがないか
  • 賞味期限が近づいているものがないか
  • 家族の好みが変わって、消費が止まっているものはないか

こうしたことは、定期的に確認しないとなかなか気づけないからです。

おすすめは、年に2回、見直す日をあらかじめ決めておくこと。
たとえば、衣替えのタイミングと重ねるのが続けやすいです。

  • 春のおわり(5月頃):夏が来る前に、温度に弱いものをチェック
  • 秋の入り(10月頃):冬支度のついでに、保温・乾物類をチェック

季節の変わり目を「ローリングストックの見直し日」と決めておくと、暮らしのリズムに自然と組み込まれていきます。

見直す内容は、難しいものではありません。

棚の中身を全部出して、賞味期限を確認する。期限が近いものは、その週の夕食に組み込む。
減ってしまったものは、買い物リストに加える。 あまり食べなかったものは、来年は買わないことにする。

これだけです。

「決めた日にだけ向き合えばいい」と思えるようになると、ローリングストックは「気にし続けるもの」ではなく、「季節とともに巡ってくる暮らしの儀式」へと変わっていきます。

毎日気にかける必要はありません。
ただ、年に2回、自分の暮らしを見つめ直す時間があれば、それで十分です。

おわりに

ローリングストックを無理なく続けるための、5つのコツをご紹介してきました。
いつもの食卓に置く、3日分から始める、家族が好きなものを選ぶ、同じ場所にまとめる、年に2回見直す日を決める。

どれも、難しいことはひとつもありません。

ローリングストックは、特別な技術や知識を必要とする備えではありません。 むしろ、「いつもの暮らしを少しだけ広げる」という、ささやかな工夫の積み重ねです。

すべてを完璧にこなそうとしなくて大丈夫です。
5つのコツのなかで、ひとつでも「これなら自分にもできそう」と思えるものから、始めてみてください。

ローリングストックは、続けることそのものが、いちばんの備えです。
ゆるやかに、ほどよく、家族の暮らしに合わせて。

そんなふうに育てていく備えが、いつかご家族を、そっと支えてくれる日が来るかもしれません。

ローリングストックは、自宅で過ごすための備えです。
一方で、すぐに 持ち出せる備えも合わせて整えておきたいもの。

防災リュックの中身は 「防災リュックの中身、何を入れる?必需品リスト完全版」にまとめています。

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この記事を書いた人

都心近郊のマンションで、在宅ワーク中心に暮らしています。
震災やコロナ禍をきっかけに、暮らしと備えを見直す日々をCoconに綴っています。
完璧を目指さず、ほどよく整えて、ゆるやかに守る。
そんな小さな工夫を、ゆっくり書いていく予定です。

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